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世の中には「職人」という言葉がある。
[自分の技能によって物を作ることを職業とする人。(大辞泉より)]
職業にはしていないが、
空兎という人物を表すにはぴったりな言葉である。
元からの才能がある上、自分に厳しく、かなりの努力家。
そんな職人気質な空兎から創り出されるものには目を見張るものがある。
どこからそのパワーは来ているのか。
空兎のルーツを探ってみることにした。

------空兎さんに質問です。学生時代にWebを学ばれていたそうですが、Webをはじめたきっかけは?その他にもいろんな道があると思うんです。例えば、歯医者さんとか広告代理店勤務・お笑い芸人とか。そのたくさんの選択肢の中で何故Webを学ぼうと思ったのでしょうか?

空兎 本当はWebを勉強したいなんて高校生の時は微塵にも思ってませんでした。本当は写真とかラジオのDJとか・・・ライブハウスの照明さんとかやりたかったんですよ。 でも、親に全部反対されて(笑)言われてみると確実でない道に途方に暮れてましたね。

------ラジオのDJ?!そうだったんですか?!それは初耳です!

空兎 そうなんですよ。すごいラジオ好きだったんです。(笑)で、そこでまた親が登場するんですが、もともとデザイナーになりたかったところを突っつかれてWebの学校に行きましたね。
Webに興味もありましたし。

------ご両親が助言して下されたと。昔デザイナーになりたかったということ なんですが、その当時はなんのデザイナーになりたかったんですか?

空兎 漠然とデザイナーになりたかったんです。デザイナーが何する人かも知らなかったんで。(笑)幼稚園生の時、お遊戯会でジブリの「魔女の宅急便」の劇をやったんですよ。そのときの役がキキが宅急便の仕事を始めて最初の仕事を依頼するファッションデザイナーの役だったんです。で、かっこいいなぁ・・・と。

------おお!なんかいいですね!そういうの私大好きです!大好物です!!

空兎 当時はデザイナーと言えば、ファッションデザイナーっていうイメージが強かったと思うんですよ。

------ご両親に「デザイナー」の助言を頂いたとき、Webが思いついたのはどうしてだったんでしょうか?空兎さんがおっしゃる通りデザイナー=ファッションっていうイメージが強かったと思うんです。空兎さんの中にファッションデザイナーの選択肢はなかったのでしょうか?

空兎 なかったですね(笑)。ファッションに関しては自分以外の人が作ったもので満足してしまうので。「Webデザイナー」っていう言葉は実際にWebの勉強をし始めてから意識し始めましたね。今思うと初めはデザインよりも構造的な部分に興味があったのかも。

------確かに最初Web見たときどうやって作ってんだ?!ってなりましたもんね…丁度その当時Webが一般的に普及し始めた時でしたし。空兎さんをWebに興味を持たせてくれたきっかけのサイトとかあったんでしょうか?

空兎 特定のものはないですね。笑。ミュージシャンのサイトとかはよく見てましたけど、具体的にはないです。しくみが気になっているのと同時にミュージシャンのイメージに合ってない野暮ったいデザインのサイトに違和感を感じたりはしてました。

------なるほど・・・わたしがこれよりかっけーの作ってやんぜ!!!みたいな気持ちがあったんですか?

空兎 「自分が・・・」と言うよりも「何でこうなってるんだ?」って思いました。「デザインの問題」なのか、「技術の限界」なのかが気になりました。その問題が「技術の限界」じゃないって分かったから今までWebに携わってこれたんだと思います。

------なんかお若い時からしっかりしてらしたんですね…考えが大人っぽい!!…今もお若いですが。現在のクリエイティブな空兎さんがいるのもその好奇心、想像力、大人な考えとご両親のおかげなんですね★さて、いつも素敵な作品を作られている空兎さんですが、 「作品の素」といいますか…空兎さんはどんなものから影響やインスピレーションを受けているのでしょうか?

空兎 難しいですねぇ・・・(笑)あえて言うならば「経験」でしょうか。今まで見たり、聞いたりしたこと以外は基本的には作品にできないです。寧御の企画・9つのお題のようにテーマがある場合は、一番最初に思いついた内容をどんどん掘り下げて作品にします。テーマがない場合は、基本的に「つくりたいなぁ」と思ったものを忘れない・つくるようにしています。

------歌手の方には、自分の実体験を曲にするという方もいらっしゃいますが、空兎さんも同じタイプなんでしょうか?

空兎 そうですね。ショートショートを書く時は、特に身を切って書いてるとこが多いですね。(笑)事実がある方が作りやすいし、事実がある作品と無い作品では圧倒的に前者の方が重みがあると思うんですよ。

------なるほど…では今度機会があったら空兎さんに未経験な事を題材にしたテーマで作品を作ってくださいと依頼したら面白いかもしれませんね。ん?ちょっとこれSはいってますかね?

空兎 Sですね。笑挑戦したいことはしたいけど、世に出せる作品までに仕上げられるかが心配ですね。

------空兎さんは多才なのでいいものを作って下さると思うんですが。今後に期待ですね★…またSはいってますね。。多才といえば、空兎さんは絵以外にも9つのお題「ドア」のような文章でも作品を発表されていますよね。良いものが思い浮かんだ時、空兎さんは映像的にイメージが思い浮かぶんでしょうか?そして空兎さんには、絵と文章の表現の選択肢があると思うんですが、どのような成り行きでそれぞれの絵や文章になるのでしょうか?

空兎 良いものが思い浮かんだときは・・・台詞やシーンが多いですね。 私の中で絵を描くプロセスと文章を書くプロセスはまったく違うんですよ。どちらも作ることに変わりは無いんですが、 一つのネタが思い浮かんだときにはもう絵か文かは決まってるんです。なので「ドア」も例外なくテーマを見たときに「これは文章だ!」って思いました。絵は思い浮かんだものを断片的なイメージで作り上げ、文章は漫画のようにコマを何個もつなぎ合わせて流れで作り上げる感じですね。

------なるほど!もう思い浮かんだ時点でルートが違うんですね?!マルコヴィッチの穴みたいに空兎さんの中に入って思い浮かんだ時に立ち会いたいですね!!頭の中すごそう!!!!一つテーマを出して絵・文字両方で表現してもらうってもの面白そうですね。さて、それでは最後の質問です。空兎さんにとって「寧御」とは何ですか?

空兎 う〜ん・・・「ホーム」ですね。一人での活動もしていますが、やっぱり二人でやる意味ってすごいあると思うんですよ。一つの作品を二人で作るのももちろんコラボレーションだと思うんですが、二人がそれぞれの作品を作る中で刺激しあって歩いてく。 うまく言えないですけど、それが寧御である理由ですね。やっててすごく居心地がいいんですよ。スキル的には同じようなものを持っていると思っていたんですけど、視点が違うだけで全然違う作品ができるんですよ。ちょっとした部活みたいな感じですかね?笑

そう楽しげに話す姿には、未来への可能性に溢れている様にも見えた。
[職人:自分の技能によって物を作ることを職業とする人。(大辞泉より)]
今に空兎が本当の「職人」になる日も近いかもしれない。(よ)

(空兎さんとインタビューの模様→)

空兎(そらと):1月11日神奈川生まれ。
寧御の頭脳番長。しかもイケメン・美人。しかも性格もイイと評判。
番長いつもありがとうございます!!!これからもよろしく!!